「やばい!高血圧だ!」となる前にアダラート!

アダラートは、高齢者も使って大丈夫?

アダラートはカルシウム拮抗薬と言われる降圧剤です。主に血圧を下げるために使いますが、レイノー症状と言って寒さで血管が収縮して指先が白や紫色になる症状の緩和に使う事や狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患に使うこともあります。

本態性高血圧が判明して薬による降圧治療を考える際に、第一選択薬となるのは、カルシウム拮抗薬、アンジオテンシンII受容体拮抗薬(ARB)、アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬、利尿薬、β遮断薬の5種類です。

現在日本では高血圧患者さんの約60%にカルシウム拮抗薬とARBが使われています。

アダラートなどのカルシウム拮抗薬は降圧の有効性が高いのですが、心不全の患者さんや脈がゆっくりになる徐脈の患者さんには禁忌となっています。

それに対してARBは心臓保護作用があり、心不全の予後を改善することが判っており、心臓に合併症のある患者さんにも使いやすいと言えます。
加えて、腎臓保護作用や脳循環調節作用、抗動脈硬化作用インスリン感受性改善作用がありますので、腎疾患や脳血管疾患、糖尿病合併例でも積極的に使われています。

我が国は高齢化が進み、1人の患者さんが複数の疾患を合併しているケースが増えてきました。

高血圧があれば大抵は糖尿病を合併していたり、腎臓や心臓にも影響を及ぼしていることが少なくありません。

そのようなことから、近年はカルシウム拮抗薬よりもARBが好まれる傾向があります。

高齢者だからアダラートが使い難いと言う訳ではなく、合併症がある時は使い難いと言った方が妥当でしょう。
高齢者でも、血圧が高いということ以外に特に問題がなければ、アダラートは使用可能です。

ARBだけでは十分な降圧ができなかった場合は、少量のアダラートを併用することも多々あります。