「やばい!高血圧だ!」となる前にアダラート!

アダラートを服用する高血圧患者の白衣症とその疫学

アダラートは高血圧の治療に用いられますが、高血圧にも種類があります。社会的に大きな問題として取り上げられているのは本態性高血圧と呼ばれる原因が特定できないものであり、生活習慣に原因があって血圧が高い状態が維持されてしまっているものです。アダラートはその血圧をコントロールするのに活用されます。患者数が多く、長期的な治療が必要になって医療費が高騰する原因となっているのが本態性高血圧であり、社会的な問題として捉えられていることから疫学研究も盛んに行われてきています。高齢者になるほど高血圧になりやすいことや、肥満や喫煙、飲酒、ストレスなどとの関連性についても疫学的に関連性が明らかにされてきました。そのうちでもストレスに関しては特別な症状を示す患者がいます。白衣症と呼ばれる症状を持つ高血圧患者もまたアダラートによって治療を受けることがしばしばありますが、原因は平たく言ってしまえばストレスなのが特徴です。病院で医師や看護師の前で血圧を測定すると、そのストレスで血圧が高くなってしまうのは一般的に起こる現象として知られています。しかし、その程度が著しく、診察室での血圧に比べて家庭での血圧が5mmHg程度も変わってしまう人がいるのです。こういった人が多いという事実が示唆されるようになってから白衣症についての疫学研究も行われてきました。高血圧患者のおよそ2割から3割程度が白衣症であることが示され、高齢者になるほどその比率が高くなる傾向が強いことがわかっています。また、血圧がストレスの影響を受けやすいため、心筋梗塞などを発症しやすい傾向もあるのが白衣症であり、よりリスクの高い高血圧として認識されるようになっているのが現状です。